年度切り替えではない中途採用は本当に気を付けた方が良い｜ハローワーク（保育士）の口コミ

結婚を機に退職をしましたが、やはり仕事がしたいと思い、ハローワークへ相談に行きました。２月だったので、年度始めの４月から働ける所があれば、ちょうど準備期間にもなるだろうと思っていたのですが、中途採用の園があるから、働く意欲があるならと勧められ、すぐに面接に行きました。

面接に行くと、相手方は経験もあるのならすぐにでも働いて欲しいという一心で、面接らしい面接もありませんでした。しかし、職員が働きやすいよう考え、自由にそれぞれの考えや良さを存分に活かしてもらっていると話す園長の人柄もよく感じたことと、急遽欠員が出てしまったクラスの補助という役割ならとすぐに引き受けてしまいました。帰宅後クラス補助とはいえ、もう少し話をじっくり聞くべきだったかとも思いました。

翌週から勤務開始となりましたが、初日早々からクラス補助のはずが何かとクラスを進行していかなければならず、てんやわんやしてしまいました。

経験があるとはいえ、園の方針や特色、１日の流れは各々なため、はじめは手探りどころか全く分からないままただ役割をこなすのみでした。また、前任の先生からの引き継ぎも全くなかったため、子どもたちへの理解も全くゼロからスタートでした。

あろうことか、前任の先生が退職されたことも伝えられておらず、子どもたちだけでなく保護者の戸惑いや不満も数々耳にし、対応しました。それを園長に伝えると、急に辞めていったあの人のために苦労かけてごめんねと謝るのみで、保護者の対応もお手の物でしょう。先生を信用して全てをお任せするよと笑うのでした。クラス補助をという話であったことも、結局は他に引き受けてくれる人がいないから担任として年度末までやっていってほしいと言われ、正直話が違うと断りたかったですが、子どもたちのことを思うとそれもできず、引き受けるしかありませんでした。

他の職員たちにいろいろ教えてもらおうとしても、みんなそれぞれ自己流にやっているから、先生の自由にやっていいですよ、ここはしばりがなくやりやすい園なんですとどの職員も言い、職員会議もなく、保育後はそれぞれのクラスで仕事をし、時間になったら帰っていくというスタンスに違和感を覚えました。

何か問題があった時のみ召集がかかり、園長からこうするようにと指示があるのですが、職員会議とは言い難い一方的な伝令のようなものでした。これが自由なのか、働きやすさなのかとずっと疑問を抱えながら年度末まで勤務しましたが、やはり不信感が拭えずそのまま退職しました。

この就職により、４月から３月までと区切りがある保育の仕事での中途採用は本当に慎重に考え、できれば前任からの引き継ぎはするべきだということや、働きやすさとは何なのか、職員同士の連携や団結の重要性などいろいろなことを考えさせられました。