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今回ニュースになった森友学園の問題はこちら。(保育園に関してのニュースのみ)
2017年4月に等森友学園保育園にて保育士が足りていないことが発覚した。
大阪市は再三改善を求めていたが、市の基準である保育士6名を確保できなかったとして7月1日に同保育園に事業停止命令を下すことを決断したが、学園側は閉園することを決めた。
また栄養士の専任配置による補助金を252万円不正受給した疑いがもたれている。通っていた約40名の園児たちのほとんどは転園手続きが済んでいるという。
もちろんアルバイトや派遣で雇われている保育士がいたとは思いますが、あり得ないことが森友学園の中では起こっていたのです。果たして働いている保育士はどんな状況の中日々の仕事をこなしていたのでしょうか?
実際の森友学園のニュースをおさらいしてみましょう。
全体の園児数は約40名。これで常勤の保育士が1名しかいなかったというから驚きです。多少の手伝いがあるとは言え、常勤の保育士7名で回す仕事を1人で受け持っていたということなので、保育園として成り立っていないことが分かります。
日々の保育に支障が出ていたと考えることが妥当でしょう。
それに加えて調理師の人数をサバ読んでいて200万以上の助成金を不正受給していたわけですから、経営陣がいかにお金のことしか考えていないかがわかります。
1つの保育園が閉園してしまったので、通っていた園児や保護者、保育士にとっては大変だったかもしれませんが、長い目で見ると利益だけを追い求めている保育園が閉鎖されて良かったと言えます。
経営者はあの手この手を使って保育士を逃がさないように工夫してきます。「あなたがいなくなったら今いる園児はどうなるの?責任とれるの?」など都合の良いことばかり言って手放さないようにしていたのでしょう。
ニュースで流れていた不正に関する記事や保育士転職naviに寄せられた口コミやアンケートをもとに紹介していきましょう!不正といっても大小様々ですが、想像以上に日常的に不正が行われていたというのが正直な感想です。
東京など全国7都道府県で保育園を運営する社会福祉法人の理事長一族による運営費の不正流用問題が発覚。
元理事長と妻、事務主任は平成22~27年、必要経費と装い、理事長の息子が通う専門学校の授業料のほか、高級車やアダルト商品の購入費に充てる目的で法人の運営費計約8千万円を着服。さらに勤務実態がない元理事長の母や娘らに給与を支払い、法人に約6千万円の損害を与えたなどとしている。流用額の合計額は1億4000万円を上回ると考えられている。
http://www.sankei.com/west/news/161210/wst1612100014-n1.html
この問題はニュースでも取り上げられていたので知っている人も多いのではないでしょうか。保育園を運営する親族経営者達が調理師の人数を水増しして報告したり、勤務実態がない親族たちに給与を支払っていたという内容。しかも不正したお金で子供の授業料、高級車、家の購入資金などに当てていたと言われています。
ここまでの大きな不正は稀な話です。経営陣が企業の場合はあまり考えられないことですが、家族経営のように不正をグルで隠ぺいできるような環境にある場合に不正が起こることが多いのです。
逆に言うと、企業が運営している保育園や規模が全国に何十もの保育園を展開している場合は監査が厳しいために不正はしづらいと言われています。
上記のような話は論外です!でも親族で経営をしている会社(財団法人)は自治体に不正がバレなけれないように、ごまかすことができてしまいます。森友学園もそうですが、利益を最優先に考えている経営陣は様々な方法で利益獲得に動いています。働いている保育士のことなんて二の次ぐらいにしか考えてないでしょう。
自治体は保育士や調理師の申請を元に保育園に助成金を支払います。もちろん保育士不足の場合、受け入れ人数が制限されてしまうので仕方なくやったと言い訳するかもしれませんが、上乗せして申請した分の助成金は園長がガッチリ受け取ることができるんです。
園長が経営陣の親族ではない場合は、文句を言うことはできないでしょう。文句を言えばクビになるだけですし、これは主任や保育士も同じことで不正をしていることは知っていながらも黙って見過ごすか、辞めるのを覚悟の上で訴え続けるしかないでしょう。
作ったものを販売するなんてことは明らかにNGです。もし食中毒などの問題になった場合はどう責任をとるのでしょうか?ただ、これぐらいの不正であれば、園児を預けている親として自治体に報告すれば、すぐになくなる問題と言えます。
保育園の中でトップの存在と言えば園長ですが、親族経営でない場合の園長は雇われ園長です。上から『保育士や調理師を水増しして書類を作成しろ』と言われたら従うしかありません。
ほとんどのケースは園長や主任など現場の協力がなければ不正はできません。とはいえ、文句をいったところでクビになるのは目に見えているでしょう。しかし「園長や関わる人に対して多少の見返り」がないと隠し通せないので、お金で口封じされていることもあると言われています。
過去には、不正を見過ごす代わりに園長のボーナスがプラスされるということもありました。どこまでが不正にかかわっているかは働いている保育士からはわかりにくいのです。
①同僚などの保育士が不正をしていた場合
これは主任、園長などの保育園の上層部に言うのが最も手っ取り早い方法です。不正している人物と園長の関係が出来上がっている場合は相談しても無駄なので、経営陣に報告する方が良いでしょう。
②園長が不正をしていた場合
この場合は、経営陣にいうほかありません。この時も園長と経営陣が親族の場合は相談しても無駄だと思った方が良さそうです。
③経営陣が不正をしていた場合
ここは大分大きな問題になる可能性があるので自治体に言うしかありません。どの不正もそうですが、ある程度の証拠がないと話を真剣に聞いてもらえないうえに人間関係が悪化する可能性があるので注意をしてください。
でも一番多いのは『自分が許せる範囲だったら何も言わないで見過ごす』ということです。不満に思ってはいるが波風経たせたくない保育士が多いのでしょう。
そう!不正受給やいかに利益を確保するかという考えで動いている保育園の根本的な考えは変わりません。変わるとしたら、監査などが入ってしまって不正ができなくなってしまった時ぐらいでしょう。
今やっている不正がバレそうになったら、今度はバレないような不正を始める。不正にならないようにギリギリのラインを攻めるような経営陣の考え方は変わらないのです!
どこの会社でもそうですが、会社の体質を変えるのは本当に大変です。世の中にはまっとうに経営をしている保育園の方が多いので退職をして新しい職場を探すのが最善な選択と言えます。
1つ言えることは「不正なんかを行っている保育園にい続けても良いことはない」ということです。数ある保育園の中で大きな不正に手を染めてしまっている保育園はごく一部です。
だから今いる環境に居続けるメリットは限りなく低いのです。
もし、今いる保育園の方針などに疑問を感じているのであれば、転職サイトのアドバイザーに相談をしてみて下さい。転職するしないは関係なしに、今働いている保育園を続けるべきかどうかを客観的な視点でアドバイスをしてくれます。
くれぐれもハローワークで転職先を探さないように注意して下さいね!
(ハローワークで転職してはいけない理由はコチラ!!)
小さな不正行為はいろいろな保育園で行われているかもしれません。でも自分が許せないような保育園で働き続けることは賢い選択とは言えません。
そういった保育園の体質は変わりませんし、利益優先で考えている保育園は働いている保育士のことは『働く駒』ぐらいでしか考えてないでしょう。転職に失敗しないためにも転職サイトのアドバイザーに相談をしつつ、転職活動をすることをオススメします。
◆マイナビ保育士
◆保育ひろば
この2つの転職サイトは転職の利用者からの評判が良いので登録しておいて間違いありません。
また利用者のリアルな口コミを参考にするのもとても重要になってきます。実際に転職した人が何を便利だと思ったのか、どんな部分が気に入らなかったのか赤裸々に書いてありますので転職の参考になること間違いなしです。