横浜市は『待機児童ゼロ』を実現した地域として有名ですが、実は言葉のあやだけで『保留児童』と言って保育園には入れていない人がいることでも話題になっている地域です。
2017年度に横浜市には約1万8千人の応募があり、決まった園児は1万3千人強…約4600人が保育園が決まらない保留児童だといわれています。二次募集などがあるので決まらない児童はもっと減ってはいると思いますが、待機児童という言葉を使わないだけで根本的な解決には至っていないといわれています。
では働く保育士側としてはどうなのか?給与面や求人倍率など調べていきます。
地域の特徴をチェック!
神奈川県や東京がトップクラスの年収と思いきや、全国では19番目の高さと厚生労働省から発表。トップは京都府の約385万円、神奈川県は全国平均の約309万円よりは高いものの、約321万円です。
1位 京都府 :385万円東京は平成29年度から保育士への補助金を月額44,000円アップさせており、上記のランキングよりも差がもっと開いていると言われています。ですから今年度に入ってからは保育士が採用できなくなった園も多くあるんです。
横浜市には、鶴見区、神奈川区、西区、中区、保土ヶ谷区、磯子区、金沢区、港北区、戸塚区、港南区、旭区、緑区、栄区、泉区、青葉区、都筑区など18区がありますが地域によって給与差が出ることはほとんどありません。
経験などによっても多少変わってきますが、19万~26万円ぐらいの求人が多いでしょう。同じ区内でも『通いづらい』『人気がない』などの求人の方が給与が高めに設定されています。
横浜市の求人倍率は2.5倍前後と東京よりは低いものの常に保育士が不足している状態です。
どこの保育園も人手が足りていないために、多少の給与交渉などは比較的通りやすいといわれています。個人でやるのは現実的ではありませんが、転職サイトのアドバイザーに相談してみると上がりやすいと言われています。
ただ、補助金のことを考えると東京にある保育園を選ぶ人も増えてきているのが現状です。
みなとみらい、赤レンガ倉庫、山下公園、マリンタワーなど横浜を象徴する建物が多く集まる地域です。近年、都市開発が進んでいるために急速に人口が増えており、保育園もそれに伴い増え続けているのが現状です。
まだ歴史の浅い保育園が多いために、新しい環境で仕事をしたいという人にはオススメできます。また民間企業が運営している保育園などは保育士の取り合いになることから給与が高い傾向にあります。かなりの人気地域ではありますが、狙い目ともいえるでしょう。
青葉台、たまプラーザ、あざみ野などの主要駅があり田園都市線沿線に住んでいる人からは人気の地域です。公園などの緑も多く、のびのび仕事をしたい方にはオススメできる地域です。
歴史が長い保育園も多く、運営方針やカリキュラムがしっかりと組まれているところもあります。また保育園の数も多いためにどういう保育園で働きたいかという軸があれば見つけやすい地域と言えるでしょう。
綱島、日吉などがこのエリアになります。都心よりも家賃が安いために移り住む家族も多く、横浜や渋谷に1本で出れることから人気の地域になっています。人口の増減はそこまで多くないことから新設保育園は多くありませんが、地域に根付いた保育園が多いために働きやすい園が多いと人気があります。