業界人の本音(裏話)トーク
ハローワークは国民の雇用促進を目的としたサービスで日本全国の各市区町村に設置をされています。様々な職業を扱っていることから『仕事を探すならまずハローワーク』という考え方の人も多いのではないでしょうか?
厚生労働省が運営するハローワークは1日に17万人も利用しているサービスと言われており、誰でも無料で利用できることから今でも多くの人が利用しています。
ハローワークはハローワークがある場所まで行かないと仕事の紹介をしてもらえません。
検索はどこからでもできますが、気になった求人は上記の手順を踏まないとエントリーできないシステムになっています。
使いづらさはあるのですが知名度が高い為に、現在は転職サイトよりもハローワークを使って転職活動をする保育士の方が多いといわれています。
ハローワーク | 転職サイト | |
---|---|---|
求人紹介 | ハローワークまで行く | ネットからエントリ―できる |
求人の量 | ◎ | ◯ |
求人の質 | △ | ◎ |
情報量 | × | ◯ |
サポート | △ | ◎ |
手間 | かかる | かからない |
何故ハローワークで転職をすると失敗してしまうのか…具体的に説明をしていきます。
ブラック保育園とは転職してもすぐに辞めてしまう人が多く、常に保育士を募集しているような保育園のことを言います。なぜハローワークにそういう保育園が多いかというと…
ハローワークはほとんど審査がないからです。
転職サイトの場合は求人を掲載するだけでもちゃんと掲載基準があり、引っかかってしまうと求人掲載できなくなります。
例えば、1年間に何人もの保育士が辞めてしまうような環境の保育園は転職サイトは扱いません。
悪質環境の求人が多くなってしまうと転職サイト全体の評判が下がってしまうために『一定の基準以上の保育園』しか扱わないのです。
ハローワークは日本の雇用を作ることが目的なので、細かい基準を設けておらず、転職サイト側でNGだった保育園がハローワークに掲載をするという流れになってしまっています。働く環境が良くない求人も普通に掲載されているのです。
こちらがハローワークの求人例
こっちが転職サイトの求人例(保育士バンク)
ハローワークは文字だけのお堅い基本情報しか載っていません。これでどうやって働くイメージを持てというのか…疑問です。
転職サイト側は実際の職場写真をはじめ、映像、働いている保育士からのコメントなど転職するときに不安に思うことが解消できるような情報が数多く掲載されています。
またハローワークは自己申告制のために残業時間を少なく書くなど…偽り情報を載せることも可能なんです。転職サイト側はアドバイザーがきちんと内容を確認した上で掲載をするので働いてからのギャップが少ないんです。
さっきも言いましたがハローワークの目的は雇用を作ることですから、中にいる職員で地域の保育園に詳しい人はほとんどいません。ハローワークの職員は職を求めにきた人の処理のスピードを高めて、1人でも多くの人に求人を紹介することが重要と考えています。
求職者に合った職場を紹介しようという考えはないのです。
求人のことについて質問したとしても、
「質問は面接のときにして下さいね~まずはエントリーしちゃいましょう!」と言われることが多く、転職について教えてくれることはありません。
だから自分なりに調べて情報収集をしないと失敗してしまう可能性が高いのです。
ハローワークがやってくれることは『求人の情報を提供することだけ』です。要はその他の事は一切何もやってくれません。
・求人を検索する
・履歴書を出す
・面接の日程を調整する
・給与など条件の交渉をする
上記のことは自分1人でやらないといけないのです。
一方、転職サイトではほとんどがアドバイザー任せでOKなんです。
・条件にあった求人紹介
・先方への履歴書送付
・面接の日程調整
・給与など条件の交渉
・入社日の確定
転職においてフルサポートしてくれるのが転職サイトです。
面接官の特徴やどんな質問をされるか、面接後のフィードバックなどもサポートしてくれるので転職で面倒だと思うことは全てアドバイザー任せにできることも大きなメリットです。
ハローワークに書いてある求人を鵜呑みにするのではなく、譲れない条件等は面接できちんと確認することがとっても大切になってきます。
ハローワークは1つしかないから良いけど、転職サイトはいくつもあって何を基準に選んだらいいか迷いますよね?
この3つのポイントのうち最も重要なのが『③の安心できる会社か』どうかということ。もっと簡単にいうと大手の会社を選んだ方が間違いがないと断言できます。(特に転職サイトを利用するのが初めての方は要注意!)
なぜ大手の会社なのか…
保育業界で名が知られている会社の方がその地域の保育事情に詳しいんです。
また小さい会社の方が『売り上げ第一』と考えている傾向にあり、無理やり押し込もうとするケースも少なくありません。
保育士の転職サイトは30以上あると言われているので、この担当者詳しそうじゃないな…微妙だな…と思ったら他の転職サイトに登録すると良いでしょう。
転職活動は1人でやろうとすると意外と大変です。条件に合う保育園を探して(ここが1番大変!)、エントリ―をして、面接の調整をして、入社する日の調整をして…先方の担当者と何度も何度もやり取りをしないといけません。ましてや働きながらの転職活動は精神的にも大変なんです。
それに転職に詳しい保育士なんてほとんどいませんから、地域の保育事情を考えた上で転職するなんてまず不可能。
転職のプロに任せた方が何倍も楽ですし、希望に近い保育園に転職することができるでしょう。給与などの条件交渉もアドバイザーに伝えたら簡単にやってもらえます。
転職活動でハローワークを利用することは悪いことではありませんが、きちんと特徴を理解しておく必要があります。
もしハローワークを利用したいのであれば転職サイトと併用することをオススメします。
「できるだけ時間や手間を節約したい」という方はハローワークはオススメできません。
いくつかの転職サイトに登録をしてアドバイザーに任せた方が成功する確率は高くなるでしょう。せっかく時間をかけて転職をするわけですから成功するためにどこから情報収集をするかが大切になってきます。