東京は全国の中でも保育園の数も多く、保育士の求人が常に10,000件以上あり常時保育士が足りていない状況です。そのために東京都は平成29年から保育士への給料補助として月に平均44,000円を支払う方向で話が進んでいます。
東京がトップクラスの年収と思いきや、実は47都道府県では16番目の高さと厚生労働省から発表されています。全国トップの京都府は約385万円、東京は全国平均の約309万円よりは高いものの、約328万円となっています。
1位 京都府:385万円東京都が直面しているのが重大な保育士不足です。
少しでも保育士をふやす対策として保育士への補助金を44,000円までアップをさせて、近隣の県から保育士を引っ張ってきたり、保育士を目指す人を増やそうとするのが狙い。
また東京都は地方出身の保育士を確保するために「社宅・寮・住宅手当」などを積極的に導入するケースが増えてきています。これから給与などの待遇に関しては、徐々に改善されてくると考えられています。
逆に平成29年度以降は東京都に保育士が集まってしまう可能性が高いため、
逆に他の県で保育士不足が深刻化してしまう可能性があると心配されています。
東京都の求人倍率は全国で最も高く、常に求人倍率が4倍以上、高い時では5倍を超えてることもあります。これは慢性的に保育士が足りていないことを示しています。
全国平均の求人倍率は約1.7倍、東京都の近隣の県だと神奈川県が2.3倍、千葉県が1.7倍、埼玉県が1.6倍という数字ですので東京都(特に23区)は年中求人を募集し続けてもなかなか保育士が採用できないのが現状なんです。
全ての仕事の求人倍率が1.45倍ですので、保育士がいかに足りていないかが分かります。
特に東京都は深刻でなかなか正社員の採用が厳しいために、派遣やパートなども積極的に採用していますし、多少のワガママなら聞いてもらいやすいタイミングと言えるでしょう。
また、転職する保育士の立場が上の為に給与などの交渉もしやすく、
多少であれば上乗せされることもあります。
平成28年度に発表された情報によると東京都にある認可保育所は2,342施設(前年より158増加)、認証保育園は664施設(前年より36減少)となっています。待機児童が多いと言われる0~3歳を対象にした小規模保育園が増えているのが特徴です。
また東京都には認可保育園をはじめ、認証・認定保育園、小規模保育園、病院内保育、企業内保育、学童保育など様々な施設があり、自分の働きたいスタイルで選ぶことが可能です。
しかしながら待機児童はまだ増えています。平成28年は8,466名と前年度に比べて600名以上増えており、年代別に見ても0歳:2,072名、1歳児:4,447名、2歳児:1,485名、3歳児:411名、4歳児以上:51名と0~3歳児の待機児童はまだまだ解消されそうにありません。
その中でも待機児童が多い区と少ない区ははっきり分かれています。
待機児童が少ない区は定員割れをしている園も多く、
ゆったり働きたい人は毎年待機児童が少ない千代田区の求人がオススメと言われています。
また平均所得が高い区とそうでない区では『親のタイプ』も違います。
あくまでも傾向なので絶対とは言えませんが、港区や千代田区のように所得が高い家庭の子供の方が親御さんが文句言ってくるケースが少ないことが多いとか。
東京は保育園の数も多いですし、保育士側が『どんな保育園で働きたいか』という軸がしっかりしていれば、希望に近い保育園を見つけることはそう難しくはありません。
ただ、自分ひとりで転職活動をしようとすると情報不足で失敗する可能性も高くあります。
失敗しないためにも転職サイトのアドバイザーを上手く利用することが大切になってきます。