保育士は大変な仕事であるにも関わらず、収入がとても少なく人によっては「副業」をせざるを得ないこともよくある職業です。では、実際に保育士がどのような副業をしているのか、そしてメリット、デメリットはどのようなものであるのか、お伝えします。
目次タイトル
「過去に副業をしたことがある」、また「現在も副業をしている」と答えた保育士は全体の50~60%。およそ2人に1人以上の割合です。副業する理由は「社会勉強」や「余裕があるから」といった理由ではなく「保育士の給料だけでは生活できないから」という理由がほとんど。特に独身やシングルマザーの方が圧倒的です。
公立の保育園や「副業NG」とされる保育園では副業は禁止。もし判明してしまったら場合によっては退職しなくてはならない場合もあります。
保育士の副業ランキング | |
---|---|
1位 | 飲食、水商売 |
2位 | コンビニなどの接客業 |
3位 | 保育関連(ベビーシッターなど) |
保育士の副業で最も多いのは飲食、小売店などでの「接客業」。比較的時間の融通が利いてシフトの調整が簡単な職種が選びやすいそうです。そして、保育園以外のベビーシッターなどの保育関連は資格や経験を活かして勤務時間外で別の保育をする仕事です。
保育士の収入をアップさせる「副業」はうまくやれば有意義なものになりますが、その半面リスクとデメリットだらけで大変な事態に陥ってしまう可能性もあります。今一度、副業はどのような効果があるのか、おさらいしてみましょう。
副業のいいところ、メリット |
---|
・収入が上がる、生活水準が上がる ・空いた時間を有効的に使える ・物事をいろんな角度から見れるようになる ・仕事によっては園内の評価があがる ・自分の新たな可能性が見い出せるかも |
副業をするのであれば収入面に着目することも大事ですが、本業の保育の仕事にどのような影響が出るのかを考えることも大事。そういった点では講師や職員などは周りに好印象を与えることも。しかし、それが直接的に「周囲の評価」に直結するわけではないのでご注意を。
副業の上位にランクインされているような職業はどれも比較的時間の融通が利く仕事が多いですが、それゆえに夜遅く、場合によっては朝まで働かなくてはいけない事も。そのようなデメリットはどれほどあるのでしょうか?
副業の辛いところ、デメリット |
---|
・体力的にキツイ ・寝不足になる ・自分の時間が持てない ・本来の保育の仕事が疎かになってしまう ・精神的な疲弊 ・シフト調整 ・周囲に副業を隠すこと ・副業先で保護者に会ってしまう |
副業の一番の辛いところは何といっても「体力的に辛い」こと。飲食などで朝まで働いてそのまま保育園に向かうなんてこともよくあるそうです。また、自分の時間が作れずにリフレッシュできず、精神面から疲弊してしまう事も。
そして副業をおおやけに話しづらい場合もあります。水商売などの夜の副業はその典型。もしそのような副業をするのであれば保育園の近くや沿線は避けたり、なるべく周囲に気づかれない配慮をするほうが得策です。決していかがわしい仕事内容ではなくても周囲の印象を落としてしまう可能性があります。
保育士は収入を上げるために副業をしていることがほとんどです。単純に収入を上げるのであればまず保育園の待遇、収入を見直すために保育園を変えてみては如何でしょうか?
◆マイナビ保育士
◆保育ひろば