保育園は役職がとても少ない事もあって、希望する役職や、スキルに合ったポストに就けないこともしばしば。しかし、やり方次第ではすぐにでもキャリアアップができるかもしれません。では、キャリアアップを目指す保育士が、今何をするべきなのか?ご説明します。
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キャリアアップしにくい環境 |
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・まず、今現在役職に「空き」がない ・職員数が少ない ・自分よりも年数が長い保育士が多い ・親族経営で一族が役職を独占している ・派閥が存在する ・園の昇格規定が非常に曖昧 ・園と保育の方針が合わない ・スキルや経験が乏しい ・自身の家庭の事情 |
保育園はごくわずかな役職しか無く、昇進したくてもそもそも「空き」が無いことがほとんどです。そのうえ、明確な昇進の基準を設けておらず、かつ同僚に自分よりも年齢や経験が上の先輩が多ければ「幾ら自分に能力があってもこんな状況じゃキャリアアップできない!」と途方に暮れている保育士さんも多いのではないでしょうか?
キャリアアップを目指している方は、希望する役職に就くためにはどのぐらいの年数を重ねてどれぐらいのスキルが必要かはある程度心得ているのではないでしょうか?しかし、実際に今働いている保育園でその通り行くのかどうかは、今一度保育園の環境をみて把握しておくべきでしょう。
キャリアアップを望まない理由 |
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・現状に満足している ・現場で子どもと密に関わりたい ・荷が重い ・スキル、経験共にまだまだだと思う ・今の保育園じゃ無理だと思う ・マネジメント、経営には興味がない ・仕事と家庭を両立させたい |
実は「今のままでいい」とキャリアアップに消極的な方もいます。主な理由としては、役職に就くことによって子どもとの距離が離れてしまうのではないかという不安と、責任の重い仕事をしなくてはいけないのではないかという懸念です。
仕事の仕方は人それぞれですが、キャリアアップを望むのであれば、このように思っている人もいる、ということを念頭に置いて昇進した際には自分はどのような仕事をしたいのか考えておくのが得策です。
ある程度、経験年数とスキルを持っている方であれば転職でキャリアアップをすることをお勧めします。転職支援機関には「主任候補」や「園長候補」など、あらかじめ役職に就いてもらうことを想定しての募集がたくさんあります。「今の園だと昇進は数年後…もしくは無いかも…。」と思うのであれば役職候補の求人に応募してみるのが一番の得策です。
・おススメ転職サイトとポイント!
◆マイナビ保育士
◆保育ひろば
「保育士転職サイト」では会員に登録すれば保育業界に詳しいアドバイザーが専任でついてくれるので、キャリアアップを見据えた転職を強力にサポートしてくれるでしょう。こちらの細かな要望に応えるべくアドバイザーはいるので、気になることは何でも相談してみてください。
こんな保育園はキャリアアップしやすい |
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・新設の保育園私立 ・私立、民間の保育園 ・園児数、規模が大きい ・保育の方針が自分に合ってる ・親族経営でない ・園内の雰囲気がとてもいい |
キャリアアップを念頭に置く転職活動であれば「新設校」の保育園は非常におススメ!すべての保育士さんが新規で雇われるので、歴史ある保育園とは違い、年功序列や経験の長い先輩保育士に役職を独占されることはありません。
なおかつ、働く保育士同士、みんな同期のような気持ちで一緒に頑張れるので、そのような環境でのキャリアアップはとても有意義な経験ができるのではないでしょうか。
「転職することに抵抗がある」、「今の職場でキャリアアップを目指したい!」と思うのであれば、今、園がどのような人材にどのようなポストについてもらいたいかを知ることが大事です。まずは上司に「役職に就いてキャリアアップしたい!」という意向を伝えてみてはいかがでしょうか?
それだけで少なくともあなたに対しての印象は変わりますし、上司の方から、どのぐらいの年数を経て、どのようなスキルや資格を身に着けてれば検討してくれるのか、教えてくれるかもしれません。また、セミナーや研修なども積極的に参加し、キャリアアップしたいという気持ちをアピールしましょう。
先ほど上記でお伝えした通り、いくら年数やスキルや上げても、年功序列方式で自分に役職が用意されるのが数年先だったり、親族経営などで役職に入り込む余地が無いのであれば、その園でのキャリアアップは難しいでしょう。その場合はやはり、環境を変えるために転職することをおススメします。
保育園にはクラス担任やリーダーなど、さまざまなポストがありますが、役職として制度化されているものは主に「主任保育士」と「園長」。さらに2017年4月から政府の取り組みによって新たに「副主任保育士」、「専門リーダー」などの役職も追加されましたが、いずれも就くにあたって条件があります。
「専門リーダー」、「職務分野別リーダー」はある特定の分野において専門性を持ち、職場でその知識を発揮する役職。各都道府県で開催されるキャリアアップ研修で技能を取得すればこれらの役職に就くことが可能です。「職務分野別リーダー」に関しては、この役職にまずは就かないと上位職にはキャリアアップできないので必須で通る道になります。
研修の分野は以下の通り。
キャリアアップ研修分野 |
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①乳児保育 ②幼児教育 ③障害児保育 ④食育・アレルギー ⑤保健衛生・安全対策 ⑥保護者支援・子育て支援 ⑦保育実践 ⑧マネジメント |
※「専門リーダー」は経験年数おおむね7年以上、上記から4つ以上を修了が条件。「職務分野別リーダー」は経験年数おおむね3年以上、上記の①~⑥のいずれかを修了。
「主任保育士」は園内の状況把握から保育士の育成、園長の補佐など多岐にわたります。非常に多忙で責任も大きいですが、現場を取り仕切っているのはこの主任保育士。「副主任保育士」とはその補佐です。
主任保育士の業務 |
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・保育士の管理、指導、育成 ・研修や行事の企画・運営 ・シフトの管理 ・保護者の相談窓口 ・園長の補佐 ・経営面でのサポート ・園内サービスの質向上 ・各業務の進捗管理 |
2017年4月から施行された政府による「処遇改善の取り組み」では、新しく「副主任保育士」という役職が設けられましたが、経験年数の条件としては「勤務年数おおむね7年以上」。ですが早い方では5年程度で主任保育士に昇格したという事例もあります。
また、副主任保育士も職務分野別リーダーや専門リーダーと同様、上記の研修が必要。⑧のマネジメントに加え、それ以外の3つの研修を修了していることが条件です。
園長の業務 |
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・園の運営・経営 ・事務や経理の管理 ・保育士の管理・育成 ・園の安全・衛星管理 ・保護者への対応 ・採用 |
私立の保育園に於いて「園長」という役職は実は「保育士免許」が必ずしも必要ではなく、経営者として異業種から転職してくるケースもあります。なので経験年数、スキルはその保育園が定めた基準を満たしていれば20代でも園長になることが可能です。
ただし、公立の場合は園長になるには「保育士免許」 が必要、なおかつ経験年数は最低でも10年以上必要だと言われています。
キャリアパスの捉え方は人それぞれ。ですが、昨今の人手不足な保育士業界に於いて、向上心を持ってキャリアアップしたい!と思っている意欲的な方は今、とても必要とされています。
確かに、誰しもが希望する役職に就けるわけではありませんが、その理由は「あなたがその役職にふさわしくないから」では必ずしもなく、今いる環境を変えさえすればあなたの思い通りのポストに就けるかもしれません。
「保育士転職navi」はまず、あなたに上記で紹介した転職サイトを覗いてみることをお勧めします。きっとあなたにピッタリの求人があるはずです。
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