なぜ保育士はモンスターペアレントに悩まされるのか?徹底解析!

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「なぜ保育士はモンスターペアレントに悩まされるのか?徹底解析!」
「モンスターペアレント」って言葉が流行って随分経つけど…未だになくならないわよねー。
問題は耐えんな…。しかし、そもそも保育士さんにとって「モンスターペアレント」とはどのような保護者の事かのう?
う~ん…、園や保育士に対して理不尽なクレームを入れたり、不当な要求をしたりする保護者…かしら。
そうじゃな。「モンスターペアレント」にまつわる問題はたくさんあるが、その問題に保育士さんはどのように対応するのか、が大事じゃ。

 保育士や学校の先生にとって大きな悩み、それは「モンスターペアレント」と呼ばれる保護者の存在です。十数年前からこの言葉が流行して以来、社会現象となり、その数は年々増え続けているといわれています。では「モンスターペアレント」がどのように保育士を悩ませるのか、そしてその対処法とは?お伝えします。

目次タイトル

保育士の悩み、モンスターペアレント

保育士は保護者じゃなくて子どもと向き合いたいんだけど…。
まずはモンスターペアレントはどんな理不尽な「クレーム」をいれるのかのう?

実際にあったクレーム

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あのー…、実際にあったクレームを知りたいんだけど…、正直かなり多いだろうから実体験を聞いてたらキリないわ…。
た…確かに…。ざっと箇条書きにしてみよう。これらは本当にあったクレームじゃ。もしかしたら保育士さんにとっては「あるある」かのう?

◆実際にあったクレーム◆

【過保護系】
・お遊戯会で「なぜウチの子が主役じゃないの?」と言われた

・「うちの子の顔が集合写真に映ってる!何かに悪用されたら大変じゃない!」と言われた

・「取り合いになるような人気のおもちゃはケンカになるから置かないで!」と言われた

【要求系】
・「うちの子、A子ちゃんと仲良いみたいだから一緒のクラスにして!」

・「私、あのお母さんの事嫌いだから子どものクラスも別にして!」

・「幼稚園バス、ウチの目の前に停めてくれないかしら!」

・「お遊戯会のドレスを作ってたら会社に遅れた!賠償して!」

【過剰系】
・子ども同士のケンカに過剰に介入してくる

・保育士の指導に関して意見をしてくる

・園での生活を逐一電話などで聞いてくる

あるある…。こう見るとやっぱりあり得ないわね…。
大半は自分の子どもを想っての事じゃろうけど…「ママ同士のいざこざ」まで付き合わにゃならんのかえ…。
もはや「自己中」よ…。
「バスを目の前に停めて!」なんかは「寒い雨の日でも子どもをバス停まで歩かせるのか?」なんて理由が返ってくるんじゃ。
きっちり「真っ当な理由」まで用意してくるのね。でもこっちの都合なんて一切無視よ。
上記のようなクレームは保育士にとって「あるある」。このような出来事はどの保育園でも起こっているようです。大半は自分の子どもの事しか考えていない「自己中心的」なもの、中には子どもですらなく保護者自身の事だったりも。

また、自分本位の考えからの「真っ当な理由」を用意してくることもあり、「バス」のクレームはその典型。「寒い中待たせて、風邪でも引いたらどう責任取ってくれるんだ!」なんて言われてしまうと保育士さんは返す言葉が無くなってしまいます。 

まだまだ、たくさんあるだろうけどこの辺でやめといて。本当にキリがないわ…。

モンスターペアレントとの遭遇率

「モンスターペアレントに遭遇したことがある」という保育士さんはおよそ全体で50~60%。2人に1人の割合と言われておる。
半数以上…、だけど、実際遭遇していない保育士さんがうらやましいわ。
モンスターペアレントを生み出す背景としては、一説によると少子化による過保護傾向だったり、「先生は敬うべき存在である」という認識が薄くなったからと言われておる。
なるほど。あとよく言わるのは「信頼して預けてるんだからもっと責任もってほしい」って言われる。確かにそうかもしれないけど、難しいのよ…。

大きな理由ひとつは保育士に対しての「過剰な責任転嫁」。「その時間、子どもを預けてるんだから何かあったらそっちの責任!何かが起こる前にもっとウチの子を見て!」というもの。しかし、保育士さんは一度にたくさんの子どもを見るのでひとりひとりに注力できません。

◆モンスターペアレントの傾向◆

✔子ども、自身に対して「自己中心的」
✔自分の子どもが何より「最優先」
✔園や保育士の都合は理解しようとしない
✔園に対して過度な「責任転嫁」

モンスターペアレントの対処法

このような返す言葉もないクレームを言われたら園や保育士は泣き寝入りするしかないのかしら…。
クレームの数は減らないかもしれんが、対処法はあるぞえ。知ってるのと知らないのでは大違いじゃ!

1人だけで対応しない 

これは対人のトラブルすべてに言えることじゃが、とにかく1人で対応してはイカン
園の上司や園長、保護者間のトラブルだったら当人同士。「第三者」の介入は大事ね。
さよう、相手は保育士さん1人を相手するとなったら強気でくるじゃろう。しかし人数を増やすことによって相手も強く出れなくなることが多いんじゃ。
「保護者と保育士のトラブル」ではなく、敢えて周りを巻き込んで「園全体の問題」にして自分への負担を軽減させてあげたいわね。

クレームをいれる保護者は「いち保育士さんだから何言っても聞いてくれるだろう」と強気できます。そこで上司や園長などに助けを求めて第三者の介入をすることによってその方は「証人」にもなってくれます。また、保護者間のトラブルに巻き込まれてしまった場合も両者を同席させることによって矛先を当人同士に向けることができます。

「誠意」の姿勢を見せ、話をさえぎらない

保護者がクレームを入れているときは「ヒートアップした状態」じゃからの。安易な反論や話を遮っての意見は逆効果じゃ。
これも対人間のトラブルには必要不可欠よね。 
まずは相手の要求と理由をしっかり聞いて「双方納得するためにはどうするか」を考えよう。そのうえで出来ないことはしっかりできないと伝える!

  問題を解決するためには「穏便で建設的」な会話が必須。しかしクレームを入れてくる時点で相手は頭に血が上った状態なので相手をクールダウンさせるためにこちらはあくまで冷静に対応しましょう。決して話を遮ったり、反論してはいけません。

また、相手の態度や言動から、最初は「クレーム」だと思ってしまっても、本当は「正しい要望」であることもあります。まずは相手の話を最後まで誠心誠意聞いて、双方納得する方法を考えましょう。

相手の言い分、内容を記録

もし、本当に理不尽で理解不能なクレームを言われたら、内容を細かく記録しよう。出来れば状況や日付も入れてな。話し合いの際には効力を発揮するぞえ。
園への相談や、最悪裁判になるケースもあるもんね。
記録するのであればなおさらこちらは正しい対応をせんとな。相手に影響されてこちらもヒートアップしてはせっかくの記録もあまり効果は発揮しないじゃろう。

 また、相手の理不尽な態度や言動が目立つ際にはもしもの場合に備えて言動の内容、日付、その時の状況を事細かくメモやボイスレコーダーで記録しましょう。園を巻き込んでの話し合いや裁判で非常に貴重な材料になるでしょう。

しかし、相手に影響されてこちらも理不尽な反論や言動をしてしまうと「どっちもどっち」と思われ、そのような話し合いでは分が悪くなってしまう事もあるので注意。記録するのであればなおさらこちらは「冷静な態度」で望まなくてはなりません。

理不尽な要求を大声でまくしたてる保護者もいれば、最初は真っ当な要望を言ってたはずなのに対応次第でモンスターペアレントになる保護者もいる。
こっちの対応の仕方も大きく左右するのね。
さよう。モンスターペアレントは何も最初からモンスターではなかったはずじゃ。そこには必ず理由があるはずじゃ。   
まずは「話をちゃんと聞いてみる」ことね。

「転職」を視野に入れる

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以上の事を試してみても、それでもなかなか解決できなければ、「転職」してしまうのもありかもしれんの。
仮に表面的に解決出来たとしても関係が決裂したり、遺恨が残ったら園に居づらいわよね。しかもその保護者は子どもが卒園するまで関わらなくてはいけないのよ。
あなたが仕事できる場所は何も今いる園だけではないし、保育をするのであればほかの形もある。もしどうしても居づらくなったら転職してみなされ。

 上記の対策をとっても依然としてモンスターペアレントに悩まされるのであれば思い切って「転職」も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

保育園や保育の仕方はさまざま。あなたに合う保育園はほかにもたくさんあるでしょうし、ベビーシッターや児童養護施設など、保育士の資格を持っていれば働くことが可能なほかの職業もたくさんあります。「逃げた」と思わずに、自分が働きやすい職場をさがしてみてください。

・転職する際のポイント 

でも転職してもそこにまた別のモンスターペアレントがいたら意味ないわ。保育園を探すときにどういうポイントを押さえておけばいいのかしら。
定説としてあるのは…。「所得が多い人が住む地域にはモンスターペアレントが少ない」と言われておる。
し…知らなかった…。
所得が多い保護者はそれなりに「教養」「余裕」があるからの。そして逆に治安が悪い地域だとモンスターペアレントとの遭遇率は上がるといわれておる。

モンスターペアレントとの遭遇率は「地域」によって変わるといわれ、所得や民度の良し悪しが大きく影響されてくるというのは保育業界のなかで「定説」です。例えば東京でいうと「千代田区」や「港区」は比較的モンスターペアレントに遭遇しにくい、と言われています。

「この地域はどうなの?」、「この保育園はどんな保護者が多いの?」などの疑問は「保育士転職サイト」などで情報収集するのも得策。希望地域の保育園を熟知しているサイトであれば、専属のアドバイザーのサポートもあり、「遭遇率」についても知ることが出来るでしょう。

まとめ

改めて、モンスターペアレントの対応ってとっても大変ねー。
人にはいろんな考え方があるからな。しかし、「保護者と保育士両方とも、子どもを愛している」ということは間違いないとわしは思うんじゃよ。
…そうよね。そこは絶対「気持ちは一緒」だと思いたい!
保護者からの「クレーム」、要望が何であれ必ず「理由」はあるはずじゃ。そしてこちらにも出来ることはあるかもしれん。「気持ちは一緒」なら分かり合えるかもしれんの。

論理が破綻しているにも関わらず、理不尽なクレームや不当な要求を大声でまくしたてる「モンスターペアレント」は確実にいます。決して分かり合えないことも多くありますが、その反面、保育園としてしっかり受け止めるべき保護者からの正しい意見や提案も、ときに保育園側は不快に感じて「モンスターペアレント認定」してしまう事も少なくないそうです。

しかし、モンスターペアレントは初めからモンスターではなかったはずです。両者が気持ちよく問題を解決するためには保育園、保育士の適切な対応が求められます。まずは対処法を身に着け、保護者との対応に臨みましょう。

…ま、結果「やっぱ理不尽なモンスターだったわ…」って思うこともありそうだけど。

対応に疲れてしまったら決して無理はしないでください。周りに助けを求め、必要であれば環境を変えてみてはいかがですか?

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