たまみささん 20代後半
私立の園で保育をしておりました。初めての園ということで、その園での常識が自分のスタンダードになりました。
私の勤めていた園は、私立ということもあり、どこかしら「園に不満があるならやめてもらって構わない」という雰囲気がありました。広い園庭があるにも関わらず、戸外での遊びはあまりせず、屋内で絵を描いたり、工作をしたり、ワークブックに取り組んだり、鼓笛隊の練習をする。というような保育内容でした。
戸外遊びの時も、危険を伴う遊びは絶対ダメであり、どこかしら物足りない遊びが多かったのです。保護者からのクレーム対応なのだと思いますが、躾という名のもとに、子どもの自由で大胆な発想は押さえ込まれていました。
ある時、保育士の園外研修で見学した公立の幼稚園で私は衝撃を受けました。子ども達ひとりひとりが、今、成長に必要な事を遊びの中で自然に修得していく様子がありました。私は、そのような保育を自分の園でも取り入れてはどうかと、言葉に出したのですが、それ以来、園長との折り合いが悪くなり、大きな仕事を任されなくなり、居心地が悪くなりました。
そこで、出産を機に転職することにしました。
最初の園とは違い、職員同士、園同士の研修も盛んに行われており、保育に対する保育士の姿勢も自ずと熱心になっていました。事例研究の機会も多く、自分の苦手な保育がどのようなものだったのか、気づかされたり、それに対する方法をみんなで考えることで、自分の保育士としてのスキルもアップしていき、それまでよりも、広い心、広い視野を持てるようになりました。
また来るもの拒まずな所があり、色んなタイプの園児、保護者がいました。最初の保育園に勤めていた時とは正反対に、園児、保護者のニーズや生活環境、個性によって保育を見直したり、どうしたら納得して子どもの一番の成長に繋げられるかを、模索したりしました。その中で、自分自身の考え方や保育士としての対応の仕方などを学ぶことができました。本当に良い経験になりました。
転職して感じたのは保育園1つ1つにここまで考え方教育の仕方に違いがあるということです。自分に合わない保育園にいるのであれば、思い切って転職をしてみるのもアリだと思います。それにどこも人手が足りていないのですぐに決りますよ。
メルシーさん
転職しても新たな悩みは湧き続ける